英単語テストとアポストロフィー

 英単語のテストをGASから自動生成する取組ですが、解答をフォームに埋め込んだときに、何故か採点がうまくいかないケースがありました。大概は、「スペースなど目には見えない、いらないものが混在」しているケースなのですが、アポストロフィーに関しては注意すべき点がありましたので、余談として掲載いたします。

1.どこが不正解なのか…
 英単語テストの取組で、新しいUnitの新出単語を数人の先生で協力して収集し、それをスプレッドシートにまとめて、単語テスト用のリストを作りました。そのリストをもとに、フォームの記述式のテストを生成し実施したときに、どうみても正解なのに不正解となる事例がありました。
 不正解となった問題例は、「問題:has not を一語で 解答:hasn’t」でした。これを生徒が使うクロームブックで「hasn’t」と回答すると、なんと正解になりません。最初は、生徒がどこかに空白でもいれたのかなぁ…と思っていたのですが、気になって何度か試してみても、やっぱり正解にならないので、狐につままれたような気持ちになりました。

2 アポストロフィーは複数ある
 どうやら、この原因はアポストロフィーが文字コード上に複数あることに起因しているようです。先ほどの二つの答えのアポストロフィーの部分を拡大してみると

 確かによく見ると、微妙に角度が違っています。さらにフォントを変えると、曲線の感じが左側の字ではもっと強調された表記になるようです。印刷業界では、この二つのアポストロフィーについて、「組版で使う場合は前者を推奨している」といった話をWeb上で見つけることができました。

3 子どもたちが一番自然に入力できるアポストロフィーを使う
 それでは、今回の英単語テストを自動生成する取組では、こうしたアポストロフィーの違いについて、どのように対応したらよいのでしょうか?

 私は、子どもたちが使うコンピュータの端末から、一番自然に入力できるアポストロフィーを解答にも用いるのが、最も良い解決策だと思っています。新しいUnitの単語のテストを準備した際に、アポストロフィーがある解答については、必ずどのアポストロフィーが使われているのかを確かめ、子どもが使う端末のアポストロフィーと同じもので解答を準備すると採点がスムースに進みます。

 また、もう一つの方法として、答えを二つ用意するといった対応も有効です。

 上の例のように、アポストロフィー違いの2つの解答を正解として用意しておくと、どちらのアポストロフィーが使われたとしても、正解として採点することができます。

 英単語テストの自動作成に取り組み、ヒントをフォームの正解にコピペで埋め込んで作る場合には、複数の回答を準備する方法が意外と手間が掛かりません。

 しかし、フォームにスクリプトを新たに書き込んで、解答の埋め込みやメールによる採点をスクリプト行う方法では、解答は一つしか保持できないので、大本(おおもと)のスプレッドシート上の解答のアポストロフィーを直しておくと、以後のテストの処理に全て反映されますので、たぶん一番実務的に優れているように思いました。

 もし、アポストロフィーが解答の中に存在するときには、アポストロフィーの混在注意を払って、必要な際には上記の2つの方法のどちらかを使って修正を行ってください。

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